この前、東北イタコ歌唱DBのクラウドファンディングが一瞬でゴールしてDB制作が決まりました。
製作は半年仕事だろうなー的な話を聞いてたんですが、なんと歌唱DBより先にAIシンガーイタコねぇさんが完成したっぽいです。
わけわかんねぇ。
AIシンガーイタコねぇさん
2月にリリースされたAI歌声合成ソフト「NEUTRINO」の4個目の音源。当時はAIきりたんが話題になりましたが、その姉キャラですね。
こちらも楽譜を入力するだけでそこそこ人間っぽい音声を合成できます。
リリース予定日は9月18日。連休直前の金曜日ですね。
リリースされるものまとめ
リリースされるのはこれら。
NEUTRINO0.4では音質が良くなります。具体的にはNSFの出力がサンプリングレート=32kHzになります。
で、AIシンガーイタコねぇさんが追加されます。
さらに、イタコねぇさんの力を借りてちょっと強くなった既存音源(きりたん/謡子さん/JSUT)も出てきます。
ついでに、公式とは特に関係ないんですが、私のほうでは
をリリースする予定です。
単体カバーは白雪姫的なテーマのボカロ曲。デュエットカバーはギミギミ言う感じのボカロ曲と、ClariSみたいだな→ClariSじゃねーかって曲を用意しています。
「NEUTRINOの使い方が全部わかる本」はNEUTRINOの使い方を一通り解説した本。収益とかめんどくさいのでデジタル版を無償公開します。
表紙イラストは「ろむむ」さん。
AIシンガーイタコさんの特徴
・肺活量が大きい
木戸さんが長いフレーズを頑張って歌ったので、長いフレーズが歌えます。私の手元では13秒くらいのフレーズまで息継ぎなしで歌えました。テンポ150で8小節分くらい?
・早口に強い
木戸さんが初音ミクの消失より速いフレーズを頑張って歌ったので、早口に強いです。消失を歌わせたら(完ぺきではないが)少なくとも破綻はせずに歌えました。
・母音をかなりはっきり区切る
母音をめちゃくちゃはっきり区切って歌います。二重母音は作りにくい。
・きりたんのデータを借り、きりたんにデータを貸している
クオリティアップのため、きりたんのデータを借りて歌ってたりします。逆にイタコねぇさんのデータの影響できりたんが早口にちょっと強くなってたりもする。
歌唱DBは?(難しい話はいらないという人はスルー可)
イタコねぇさんCFは「東北イタコをAIシンガーにしたい」的なコンセプトのCFで、第1目標を達成すればAIシンガーを作るための素材「歌唱DB」制作が決まるというものでした。
これが27時間でスピード達成したので、そこから歌唱DBの収録が始まったわけです。中の人=木戸衣吹さんが50曲ひたすら歌うという鬼のような収録が。
で、その収録が(たぶん)8月中に終わって、そこから音声のクリーニングやラベリングなどDB構築に必要ないろんな作業が始まっているんですよね。これにざっくり半年くらいかかると見込まれています。
なので、DBが出るのはまだ先。
NEUTRINOを開発しているSHACHIさんは今回、歌唱DB制作チームに参加していて、早めにデータをもらって開発に取り組んでいたのです。ラベルがなくても学習はできるんだそうな。