CeVIO AI音源「東北きりたん」、今冬発売です。2月にリリースされたAIシンガーきりたん(NEUTRINO)とは別に、CeVIO AIにも進出したというわけさ。なぜ~~~~。
CeVIO AI音源「東北きりたん」
2019年にSSSさんと森勢先生がリリースした東北きりたん歌唱DBを使ったCeVIO AI音源がリリースされます。価格や発売日は未定。DBが同じなので、声質はそんなに変わらないと思う。販売元はAHSさん。ソングだけです。
NEUTRINOのAIシンガーきりたんを使った音楽を販売するときはライセンス登録みたいな作業が必要なんですが、NEUTRINO/CeVIO AIともに無償化するとのこと。
なにが面白いかって
の2ポイントですよね。
まぁ、VOICEROIDとCeVIOは話声合成なら競合的かもしれないが、歌声合成ソフトの分野では競合しないけど。
イメージとしては「楽器店がオリジナルブランド楽器だけじゃなくて他社の楽器も取り扱っている」というのとそんなに変わらないので、案外不思議ではないかも。
NEUTRINOのAIシンガーきりたんが2月に無料でリリースされてそこそこ使われてるところに追い音源として出てきたのは「なぜ?」感強いが、NEUTRINOとCeVIO AIは操作性がかなり違うので、NEUTRINOが難しくて断念した人にはかなりおすすめできると思う。
NEUTRINOきりたんとCeVIO AIきりたんの違い(予想)
NEUTRINOきりたんとCeVIO AIきりたんはかなりいろいろ違うはずなので、ちょっとチェックしてみよう。なお、歌い方がどれくらい近いかは分からない。CeVIO AI「可不」のデモ音声を聞いた限りだと、大体似た感じの音声になりそうな予感はしている。
※以下すべてくろ州個人の予想です。実際の製品がどうなるかは出るまで分からん。
無料/有料
NEUTRINOきりたんは無料だが、CeVIO AIきりたんは多分有料。さすがに無料ではないと思う。期待はしたいけど。価格感は全く不明。4000円くらいか1万円ちょっとくらいになると思われる(過去製品基準/正しいかどうかは分からない)。
GUIがない/ある
NEUTRINOには公式のGUIがないが、CeVIO AIにはある。多分CeVIOっぽいGUIがある。
操作のスピード感が違う
CeVIO AIのGUIを使えば、めちゃくちゃスピーディーに調声できます。
NEUTRINOの場合、楽譜やタイミングを編集したら、そこそこ時間を掛けて音声を再合成しないと再生できない。CeVIOの場合は楽譜を編集してもすぐ合成して反映してくれるはずなので、作業がかなり早くなると思います。しかも逐次音を聞いて確認しながら編集できる。NEUTRINOは再合成を待たないとだからね。
母音がぶつ切れになったときもすぐ滑らかにできる
NEUTRINOきりたんは、母音が連続するときに明確に発音を区切ってくれることが多く、滑らかにつなげようと思うとちょっと手間が掛かる。
CeVIOは(知らない人もそこそこいるっぽいけど)タイミング調声画面(TMG)で1ドラッグするだけで母音を滑らかにつなげたりする。これは便利だ。
CeVIO AIでも同じ技が有効に使えるかは分からないけど(無責任の極み)。
米印で裏声が作れる
CeVIOは高音ノートで「あ※」と歌詞を打ち込むと裏声にできたりする。CeVIO AIにこの機能があるかどうかは不明だし、音源毎に効き具合は違うと思うけど、できたらよいなと思う。
デスボイスができる
需要はともかくできる。CeVIOの裏技「デフォルトピッチ削除」を行うとデスボイスっぽい音声になる。
多分ロングトーンや早口に強い
NEUTRINOきりたんは4秒を超えるロングトーンやBPM120で16分音符を超える短いノートではいろいろ合成ミスが起きやすい。CeVIOはその辺(ちょっと苦手は苦手だが)いくらか得意だと思うので、改善されると思う。
実際どうなるかはまだ分からないが、この辺の違いに4000/1万円の価値を感じる人ならCeVIO AIはかなりアリだと思う。
私は買う。実際にこれらの違いがあるかどうかは買ったときにまたレビューします。