花譜のAIシンガー「可不」への反応まとめ(ネガティブ編)

AIシンガー

この前、歌うVTuber「花譜」をモデルにした歌声合成ソフト「可不」が発表されました。AI歌声合成ソフト「CeVIO AI」の音源なので、楽譜を入力するだけでAIがある程度花譜っぽい歌声を再現して合成してくれます。

花譜運営元は可不を「花譜の同位体」としてプロモーションしており、先日は「本人っぽい声」「本人を幼女化させたみたいな声」「ケロケロさせた声」の3バージョンの音声を提示して「どれがいいと思う?」とアンケートを始めました。

これに対し、Twitterでは可不への反応がそれはもうかなりの量で流れております。

今回、16日昼から21時ごろの反応(約900件)をまとめてカテゴライズしてみました。この記事ではネガティブな意見を紹介します。

※私はAIシンガーを使う側の人間です(ユーザー歴9カ月)

「花譜の居場所/役割が奪われる」系

AIによる歌声Aがそこそこ花譜に似ていたことから、花譜の活動や存在を脅かす可能性があるとの懸念が挙がっています。

・ボカロなのでスタミナがある。居場所が奪われるかも
・花譜が歌う可能性のある曲を可不が歌ったら花譜が歌わなくなる機会損失
・花譜=可不
・花譜の存在を脅かしそう
・二人の境界線をはっきりさせないと、「花譜の代わりになる存在」になってしまう
・可不が花譜を越えるかもしれない

意見の種類は少ないが数は多い。現状でも似すぎているという声もあるが、「将来的に完全に一緒になったら、本人を超えたら」という未来目線の恐怖感も結構ありました。

個人的には、本人を超えると当然本人から遠ざかるので、結果似てない声になると思いますけどね。AIシンガーって人間に近いせいで肺活量の制限が付いてしまうことがあって、いちいち息継ぎさせないといけないのがめんどい。人間を超えるには息継ぎさせないのが手っ取り早くて、結果人間から遠ざかったりしますね。歌い方についても本人より上手くしたら当然本人じゃなくなるし。

可不がどれくらい花譜に近付くかが重要かと思います(追い越したら別物なので割とどうでもいい)。

これらの懸念への反対意見はポジティブ編にまとめているので、そちらをご覧ください。

花譜のAIシンガー「可不」への反応まとめ(ポジティブ編)
この前、歌うVTuber「花譜」をモデルにした歌声合成ソフト「可不」が発表されました。AI歌声合成ソフト「CeVIO AI」の音源なので、楽譜を入力するだけでAIがある程度花譜っぽい歌声を再現して合成してくれます。 花譜運営元は可不を...

可不と花譜が勘違いされそう系

・花譜=可不と勘違いされそう
・花譜を聞いて「知ってる可不と違う」「可不のあの曲歌わないの」とか言う人がいそう
・似た声の人でも「○○に似てる」って言われるし、差別化しても多分言われる
・声が似過ぎると混同され、花譜の存在意義を傷つける

これはありそうすぎる。絶対コメント欄に「他の歌い手、歌声合成キャラの名前をコメントするのはお控えください」って書かれるやつ。

花譜動画のコメントに「可不から来た」とかおこちゃまが書き込んでみ? けんかになるだろうな~~。

燃え過ぎると創作しにくい系

・あんまり炎上すると使いにくくなる
・ファンアート書きにくいな

これもたまにある。歌声合成ソフトの運営会社がVOCALOIDをDisりまくって炎上したときは、その会社の歌声合成ソフトの利用を一端中止することがある(経験値)。私は何も悪くないのに動画コメントが荒れるの嫌だし。

「花譜が心配」系

・可不の存在が花譜の心身に悪影響を与えそう
・調子が悪いときに可不の活躍を見て落ち込まないか?
・自分は歌いたくないものを歌わせられているのを見るかも
・与える影響がプラスかマイナスか分からない
・自分の声が永遠に残るのはデジタルタトゥー

運営元は「ちゃんと協議したよ」といっているのでひとまず安心として、これは本人に聞いてみないと分からない。

ちなみに、デジタルタトゥーは「何かやらかした記録がネット上から消えない」って話なので、今の歌声がやらかしじゃないなら「資源」になると考えられる(声優事務所は声優の声を保存する手段を資源の保存と表現することがある)。

「可不は無理」系

・不快
・解釈違い
・推しがやるのは不快
・オリジナルは花譜だけ
・花譜>可不
・なぜこんなことをしたのか、必要か?
・理解できない
・歌声合成ソフトが無理
・ファン歴が長いと受け入れられない

無理なのはしょうがないよね。

変な作品が作られそう系

・どうせネタ曲しか作らないでしょ
・悪意のある使い方をされそう
・エロい曲に使われたら嫌
・保険でそこそこ違う声にしてほしい
・花譜っぽいものがネタ曲とかを歌ってるのを見たら、花譜に興味を持たないかも
・変な先入観を植え付けてしまうかも

これは絶対ある。初音ミクも昔は下ネタ的な曲をかなり歌わせられていたが、AI系(準AI含め)歌声合成ソフトはこの驚異に特にさらされやすい傾向がある。

AI系歌声合成ソフトの特徴は「手軽に人間っぽい音が作れる」ところにある。過去のソフトも検索してみると、上位にはネタ動画、下ネタ動画、全然関係ない音MADなんかがそこそこヒットする。ソフト自体の知名度がない場合も多いので、真面目な動画より付加価値のある動画が伸びやすいのかもしれない。

過去には歌声合成ソフト運営の申請によってあまりにもひどい動画が削除されたこともあるくらい。

ただ、ひどい動画は無料ソフトを使ったものばかりなので、可不がそこそこの値段で出るなら、めちゃくちゃな量の変な曲が出ることはない気がしている。

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