AIシンガーきりたんが登場してから早6カ月。まだ6カ月? 経ちました。なんやかんやいろいろありましたね。
AIシンガーきりたんを激押ししている私ですが、このところ「どうやらAIシンガーきりたんの今の状況がいまいち伝わってない」というか、「2月の時点で情報が更新されてない人がいる」という状況があるように感じております。
AIシンガーきりたん、ちゃんと進化してます。見ていきましょう。

AIシンガーきりたん
AIシンガーきりたん(NEUTRINO)は2月22日に公開されました。バージョンは0.100とか。8月27日現在はバージョン0.320。9月下旬には0.4番台が出る予定です。
この間、かなりちゃんと機能を増やしているのでちゃんと見ていってくださいね。
更新内容まとめ
0.1系
0.1系のテーマは「修正」。
多分多くの人の認識はここで止まっている(早い)。
ここまで2週間ちょい。この段階で、NEUTRINOのネガティブ要素はほぼ解消されました。
しばらくはこの0.103が主力でした。流行ということで飛びついた人のうち、2本目3本目の動画を出した人ならここまでは来ていると思います。
sigさんエディタ登場
NEUTRINO本体のアップデートとは別に、支援ツールも登場しました。sigさんがNEUTRINO専用のエディタを作ってくれたのです。

これにより、CeVIO程度に調声ができるようになった。それまでのNEUTRINOにはエディタがなかったので、調声するのが難しかったが、sigさんエディタの登場で普通の歌声合成ソフトになったのだ。
音素のタイミングが編集できてピッチが描けて、何ならビブラートも作れるしケロケロもできる。デザインもいい。
こちらもアプデを重ねたことで
などの機能を追加。マジでCeVIOばりに調声できる環境が整ったのだ。これを知らない人はそこそこいるらしい。
0.2系
0.2系のテーマは「NSF」。
Linux版がWebブラウザ版になりました。NSFはちょっと専門的な内容になるので説明を全部はしょりますが、音質がより人間っぽくなりました。
それまではCeVIOに近い音がなるソフトでしたが、CeVIOっぽさの薄い音も合成できるようになったわけです。
ランダム合成オプションは、合成ボタンを押すたびにちょっと違う音声が合成できる機能ですね。ハモリとかコーラスを作るときにちょっとブレを生み出したい場合に使う。
WindowsでもNSFが使えるようになりました。ただしそこそこのGPUがいる。
0.3系
0.3系のテーマは「高速化」
GPUを使って全体的に合成が速くなったらしい。あと、「きりたん」「謡子さん」に加えて3人目の「JSUT」(私は“じぇいさっと”って呼んでる)が登場しました。
0.3系はとにかく高速化。うまくいけば3分の音声を45秒で合成できる。
スタイルシフトというのはシステムの理解を完全にスルーするなら「上げると声が強くなり、下げると声が弱くなる」「音が高すぎるときは下げると声が安定し、低すぎるときは上げると安定する」みたいな効果がある機能。
具体的には「歌い方をシフトさせる機能」で、例えばStyleShift=2と指定すると「楽譜を2キー上で打ち込んで、出てきた音声を2キー下にピッチシフトして戻す」という作業をしてくれる。要するに、音程は一緒だけど歌い方だけが2キー上になるということ。
知っておいてほしいこと
AIシンガーきりたん、NEUTRINOに関する知識が2月で止まっている人に知っておいてほしいのはこれだけ。