UTAU音源のダウンロードサイズ減量方法にはいろいろありますが、「原音を圧縮して軽くする」というテクがあったらいいな~という話がまれにあります。
WAVファイルは重いので、MP3やOGG、FLACにしたらいいんじゃね? という風に。
ところで、12日に公開されたUTAUエンジン「doppeltler」のREADMEに気になる文があるんですよ。
「MP3も読み込みます」
早速試しました。
MP3音源
ここでいう「MP3音源」というのは「原音がMP3ファイルなUTAU音源」です。単純明快
作り方 既存音源を変換
すでにある音源をMP3音源化する方法を見ていきます。
基本はこれだけです。
原音の変換は簡単。「音声変換ソフト」とかで検索して出てきたソフトで、「原音.wav→原音.mp3」に一括で変換しちゃいましょう。
ちょっとやってみたところ、連続音音源1音階100MBが26MBまで圧縮できました。だーいぶ軽い。
oto.iniの変換は、メモ帳とかで「wav→mp3」に単純に書き換えをすればOK。
_ああんいあうあ.wav=- あ,~~~~
これが
_ああんいあうあ.mp3=- あ,~~~~
になればいいわけです。
作り方 ゼロから作る
これは難しいです。SetParamでMP3原音は読み込めなかった。なので、普通にUTAU音源を作ってあとに↑の方法で変換してください。工数はそんなにかからないので。
使い方
音源の読み込みや調声は特に変わりません。いつも通り使える。
ただ、PCの方をちょっといじらないとそもそも合成できません。
大雑把に言えばこれだけです。
MP3エンコーダー「LAME」はここからダウンロードします。
落としたZIPを開いて、好きなところに置いておきます。
次に、コントロールパネルを立ち上げます。頑張って。
コントロールパネル
コントロールパネルで「環境変数」を検索すると「環境変数を編集」というのが出てくるのでクリック。
出てきたウィンドウで新規を押す。
出てきたウィンドウで以下のように入力。
「変数値」はファイルの参照から、先ほどDLした「LAME.exe」を選択しましょう。
これで準備は完了。
MP3ではなくOGGやFLACがいいという場合も同じ手順でできます。
合成はできる?
私の環境では、合成はできるものの音声は破綻した状態でした。こればっかりは私だけでは正常に動くかわからないので、チャレンジャーUTAU民の方々は挑戦してみてください。
圧縮できると何がいい?
音源サイズを圧縮できると、
この辺が良いです。
WAV音源だと10音階連続音で1GBになってしまうかもしれないけど、MP3音源なら260MBと約1/4。ダウンロード時間も通信容量も節約できる。
ダウンロードした後も小さいので、例えばWAV音源=1個1GB/MP3音源=1個250MBだとすると、1TBのSSDに入れられるのはWAV音源=1000個/MP3音源=4000個ですよ。めっちゃ余裕。
ただ、音質は落ちるんでしょうね。気になるほど落ちるかどうかわからないですが。
そういう意味ではFLAC音源が便利かもしれないです。FLACは可逆圧縮なので、圧縮前の状態に(一応)戻せます。ドライブの容量はいつも通り食うけど、ダウンロードは軽くできる。圧縮したまま使うこともできる。