今更どころの話じゃないんですが、iOSで動く歌声合成ソフト「Mobile VOCALOID Editor(MVE)」のレビューをしようと思います。

MVEは前から持ってはいたんですが、動作確認のためだけに持っているふる〜いiPhone6でしか動かしていなかったのであんまり使えてなかったんですよね。
でも、これがあれば推しを外に連れ出せるし、通勤中の電車内でも調声作業ができてしまうんですよ。やらんけど。
Mobile VOCALOID Editor
MVEはiPhone やiPadなど、iOS上で動かせるVOCALOIDアプリ。機能はVOCALOID3 Editorと大体同じくらいで4900円とお安め。音源も一個2440円となっており、iPadを持っていて、簡単なことだけできればいいという人にはおすすめです。
Fukaseが2440円で手に入る
基本iPadで使うもの
iPhoneでも動くことには動くんですが、画面が狭すぎて操作性がしぬので基本的にはiPadで使うのが良さそうです。公式Webサイトの動作確認には第7世代のiPadが書かれてないんですが、普通に動いてます。
iPhoneだと画面が小さくて最初からいっぱいいっぱい
第7世代はiPadOSだとか聞いてるけど大丈夫なの?と思った人もいるかもしれないですが、普通に問題ありませんでした。相性問題とかはあるかもしれないので保証はしませんが。
パラメーターの描き込みやノートを打つのには結構繊細な操作が必要なので、ペン先の細いタッチペンがあった方がいいと思います。
機能は十分
機能自体はV3とほぼ同じです。マジでほぼ同じ。V4ネイティブな私的にはピッチカーブが表示されないのが辛いポイントですね。PITを書いてもそれが結局どうなったのかは見えない。
JobPluginには対応していませんが、カーソル位置でノートを分割する機能やクオンタイズ/ランダマイズなどは最初から組み込まれているので、最低限の操作には困らないです。
MVEにはMIDIステップ入力があるんですが、これはとてもいいですね。アプリ上のキーボードや外部MIDIキーボードでノートを素早く入力できます。作曲勢や耳コピ勢には非常に嬉しい。
作業のスピード感はあまり出せない
機能は普通に揃ってるんですが、作業スピードはあまり出せません。私が慣れてないだけというのもあるのかもしれないですが、さまざまある操作をショートカットできないんですよね。
ノートを分割するには、分割したいノートを選択して分割位置にカーソルを合わせて、画面右下の「ACTION」ボタンを押し、ノート分割ボタンを押す必要がある。長い。
そういうところが積み重なった結果、ストレスなくぱっぱと作業ができるというのとは程遠いことになってしまうんですね。
音質は若干落ちる
主観ですが、VOCALOID Editorに比べて音が荒れている感じがします。音源のデータ量も削っていることでしょうしここはしょうがないですね。
iPadなら、最初から入っているGarageBandに音声を読み込んでMIXしたりできますが、ガレバンの方の説明がネットにそんなに落ちてないので結構てこずりました。MacOSならそんなに難しくはないんですが。