ニコ動新機能「アナリティクス」で動画についてマーケティングしてみよう

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ニコニコ動画に新機能「アナリティクス」が登場しました。これすごいよ。自分の動画を「誰がどうやってどのくらい見たか」がグラフで分かる

これ、マーケティングにめちゃくちゃ使えるんですよね。自分の動画をどうやって告知していけばより多くの人に見てもらえるのかがちょっと見えてくる。

今回は、アナリティクスの見方をチェックしていきましょう。

ニコニコ
ニコニコはドワンゴが運営する日本最大級の動画サービスです。ニコニコ動画やニコニコ生放送、ニコニコ静画など、ゲームや音楽、エンターテイメントは全てニコニコで!

※私は一応、Webメディアで広告を作ったりしている(ド素人ではない)(Web解析の資格は持ってないけど)。

新機能「アナリティクス」

自分が投稿した動画の再生数やマイリス数、視聴者の性別、年齢層、動画へのアクセス方法などがチェックできる機能。

これを使えば、「このジャンルは比較的女性がよく見ているらしい。女性が興味ありそうなワードを使ってTwitterで告知してみるか」とか、「シリーズ機能を付けてみたらそこからアクセス来るようになったから今後も積極的に使っていこうかな」とか、そういう分析ができるようになるのだ。

アナリティクスの見方

アナリティクスは、投稿動画の一覧ページからたどれます。もしくは下のリンク。

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投稿動画全体の分析と、動画単体の分析が可能。基本的に「自分のファン層が明確にいる(ある程度知名度のあるボカロPなど)」「1ジャンルの動画しか作ってない」という場合でなければ、投稿動画全体の分析はそんなに意味ない。見ると楽しいので自己肯定感をコントロールするために見るのはあり。

ファン層がいるって、要するに「ブランド」なので、視聴者は○○Pの動画を見ているわけです。ただ、普通の投稿者の場合は、投稿者ではなく動画が見られているので、細かく考えるべきは動画そのものの分析だ。

私は有名ボカロPではないので、今回は動画個別の分析を見ていく。投稿動画一覧から分析したい動画を選んで解析ページを表示しよう。

解析期間

アナリティクスの解析期間を指定する。項目は1日/1週間/1カ月/6カ月/カスタム。

基本的に1カ月でいいと思う。重要なのは「今、新しい動画を投稿したらどう見てもらえるか」なので、データは新しいもののほうがいい。

自分の成長や長期的な計画を立てる場合は6カ月とかにすればいいと思われ。

動画の再生数がめちゃ低な場合も6カ月にするのがいいかも。再生数200とかだと、1カ月分のデータでは「データ不足やで」って言われてしまう。6カ月にすれば一応データは出る。ただし、データ不足と言われた時点で見られていないのは確実。

動画の推移

動画の推移では、再生数/コメント数/マイリスト数/いいね数の推移が確認できる。

ここは、何かアクションしたときに、その成果があったかどうかを確認するパーツといえる。

「動画投稿欄にマイリスを載せてみたけど再生数の変化は?」とか「Twitterで定期ツイートするようにしたが果たして」とか。数字が伸びていれば成功だし、減っていればやめたほうがいいかもしれない。

コメント

コメントはまぁ普通にいつも見てると思うのでわざわざここで解析する必要もないかなとは思う。

ただ、コメント数の推移は「Twitterなどである程度フォロワーがいる人がシェアした可能性」が見えたりするデータでもあるので、Twitterでの告知施策の効果測定には使えないでもない。

このアナリティクスで重要なのはコメントの分布。動画のどのタイミングでコメントが多くなっているのかが定量的に分かる。肌感でも「ここコメント多いな」っていうのは分かると思うが、データで正しく見ると、「このフレーズはコメント集めやすいんだな」ということが分かるので、歌詞作りに生かせたりする

視聴者

動画を見た人の性別と年齢層が分かる。例えば、下のグラフでは「視聴者層は男性のほうが多く、大学生の興味を強く引いている」ということが分かる。これは今まで取得できなかった情報だ。基本的に「ニコニコ動画全体の傾向と比較」にチェックを入れておこう。

使い方としては「狙った層に正しく届いているか確認する」「告知方法の参考にする」あたりだ。

狙った層に正しく届いているか確認する」というのは、例えば、ゴリッゴリに腐女子向けの動画を作ったのに、高齢男性しか見られていないとかいうことになれば失敗なわけだ。コンテンツを見直すか、もういっそ対象視聴者を高齢男性にシフトするかするのがいい。

成功/失敗の要因は、ざっくり分けて「コンテンツの中身の問題」「告知方法の問題」に分かれる。

コンテンツの中身はまぁコメントとかSNSとかを見て自力でどうにかしてほしい。

「告知方法の参考にする」というのは、性別や年齢層から、使うべきSNSや告知文の選定を行うということだ。

SNSにはそれぞれ得意な性別と年齢層がある。Facebookは比較的大人向けで真面目、Twitterは若年層よりの全年代、TikTokは若年男女でふざけがち、インスタは中高生から若手社会人女性あたり……などなど。

リーチしたい層に向けて告知を打つほかに、確実に見てくれそうな層に向けて告知を打つのも重要になる。ニコニコマーケは広告チケットだけじゃないのよ。

効果的なSNSを選定したうえで、見てくれそうな層に向けた告知文を作ればいいわけだ。うまくいくかどうかは知らんが、やったほうがいいのは確か。

動画を見てもらうための告知文の書き方は、「読まれる リード文」とかで検索するといっぱい出てくるのでそっちを見てみよう。端的に言えばTwitter映えする告知、インスタ映えする告知をしようという話。

アクセス

動画を見た人がどうやって動画までたどり着いたのかが分かる。本命。

個人的にデバイスはそんなに意識したことない。「その他ってなんだIoT機器か?」とか思っている。私の動画はなぜかこのその他がやたら多い。スマスピとかかな?

アクセス元は非常に重要。タグや動画説明文がうまくできているかが確認できる。

「ニコニコ内検索」はニコニコでの検索流入のこと。タグ検索、キーワード検索などでちゃんと引っかかる設定ができていれば上がるんだろう。「新しい歌声合成ソフトやキャラを使った場合」「再生数ランキングで上位にいる場合」などでもUPするはず。

「マイリスト」はマイリスからの流入のこと。私は動画説明文にマイリスを載せていないので、この数値は「視聴者が自分でマイリスに入れた動画をリピートしている数」とみてもよさそう。動画説明文にマイリスを載せている人は、「動画説明文のマイリス」の効果測定ができる。ないよりはあったほうがいいという結果になりそう。

「視聴履歴」はほぼ「リピート数」と考えればいいと思う。動画制作時にリピーターを増やすとかいう目標を立てた場合には、その効果測定ができる。要は「驚異の中毒性」があるかどうかだ。ぶっちゃけ再生数が多い動画ってたぶんリピートしてもらえている動画だと思うので、動画を出すたびにここを確認して、リピートしてもらえるコンテンツ制作に生かしていけばいいと思う。

「Google検索」は、Googleで検索したときに検索結果の上のほうに関連動画として出てきている場合に強くなる。狙ってGoogle検索に乗せるのは難しいのでこれは運。

「投稿動画」「シリーズ」は、別動画の動画ページにある、投稿動画一覧ボタンやシリーズ一覧ボタンをクリックして見に来た人の割合を指すもの。動画説明文にマイリスを載せないタイプの人だとここの割合が大きくなる。私の場合はシリーズからの流入がそこそこあるので、今後もずっとシリーズ設定はちゃんとやろうと思う。

「Twitter」はもちろんTwitterからの流入。「定期Botとか手動告知ツイートとか頑張ってるけど割合は低い」とかいうことなら、Twitterはそんなに頑張らなくてもいいので、別のところで再生につながるアクションを起こしたほうがいいかもしれない。もしくは逆にTwitterでフォロワーを増やしまくれば増えるかもしれない。そういう施策を考えるのに使う

「ランキング」はもちろんランキングからの流入。ランキングに乗れば再生数は伸びるが、再生数が伸びないとランキングには乗らない。広告の効果測定とすることもできなくはないが、その場合はニコニ広告の解析ページを使ったほうが細かいデータが取れるはず。

この動画を見た人が最近見ている動画/登録マイリスト/いいねユーザー

「この動画を見た人が最近見ている動画」では、ユーザーの趣味嗜好が丸わかりになる。「AIシンガーきりたんが好きなのね」とか。機能としては地味だが「視聴者」のデータより細かい視聴者の好みが分かるので、動画制作時には「この内容は視聴者層に合っているだろうな」という要素を盛り込めば見られやすくなるかもとか考えられる。結果ウケたかどうかはコメント分布で確認しよう。

「登録されたマイリスト」も同じく視聴者の趣味が分かる。正確に言うと「何を求めてこの動画を見るのか」が分かる。「AIシンガーきりたんの動画が見たい」「他の人に布教したい」など、目的はマイリスタイトルから見えてくる。

「いいねしたユーザー」ではいいねしたユーザーが見られるが、いいね機能が最近できたばっかなのであんまり意味がない。

考え方

これまでは、みんな手探りで見てもらえる動画や告知方法を模索していたと思う。アナリティクスを使うと定量的に施策の効果測定ができるのだ。

基本は「何かをやって、アナリティクスで効果を測り、また何かをやる」というPDCAサイクルっぽいこと。

タグ付けを見直してはアクセスを分析する。性別と年齢層を見てSNSでの告知を考える。コメント分布を見てコンテンツをブラッシュアップする。そういうことがやりやすくなったのがとてもいいかなと思う。

見るだけ見て「再生数多いぜやった」とか「年齢層そんな感じかふ~ん」とか思うだけでも楽しいぞ。
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