SeirenVoiceで歌わせるコツ

SeirenVoiceというボイスチェンジャーがあります。ちょっと特殊なソフトなんですが、これに「歌モード」ってのがあるんですね。うまく使えると、生っぽいボーカルを結構スピーディーに作れるんですよね。

今回はSeirenVoiceで歌わせるコツをちょっと探ってみたので記事にします。

基本設定

ソフトの右側にあるパートの設定パネルで「歌モード」にチェックを付けます。基本はこれだけ。

SeirenVoiceは、入力された音声を文字やピッチなどのデータに分解して、それを基に音声合成するみたいな仕組みで音声を変換しているんですね。

このときに、ピッチをキャラの声に合わせてシフトさせるんですけど、歌モードにチェックを付けると1オクターブ単位でシフトできるようになります。これによりキーが変にならずに変換できるんですね。

録音時の注意

録音するときは、残響音やエアコンノイズなどが載らないように注意してください。デッドな音の方がきれいに変換される気がする。

あと、子音ははっきり歌うこと。そして腹に力を入れてちゃんと声を張ること。キャラにもよるが、声に密度がある方がクオリティー出るっぽい。

本人の歌が上手くないと、変換結果の歌声も上手くはなりません。頑張りましょう。

歌詞入力のコツ

最終的なクオリティーを左右するのは歌詞入力です。歌が上手くてもここでミスするとダメになったりする。

促音「っ」を適切に挿入する

歌詞は音声認識で勝手に入力されます。いったん正しい歌詞に直しましょう。そのうえで発音に合わせて加工します。

歌を歌うときに「タメ」て歌うことがあります。「赤い」と歌うときに「あかい」ではなく「あっかい」とためたりしますよね。それをちゃんと文字にします。「あっかい」って書け。

促音(っ)を使うのは、ア行、カ行、タ行、ガ行、ザ行、ダ行、バ行、パ行、キャ行、チャ行、ツァ行、ギャ行、ジャ行、ビャ行、ピャ行。それ以外ではむしろ使ってはいけません。

撥音「ん」を適切に挿入する

上に挙げた行以外の音素では「ん」を挿入するとうまくいったりします。「甘い」をためるときは「あまい」ではなく「あんまい」と書け。

これが使えるのはナ行、マ行、(ラ行)。少ない。なお、促音と撥音はゆうほど使わなくてもどうにかなります。いったん書かずに合成してみて、微妙だったら試す程度でOK。

長音「ー」を適切に挿入する

これはやったほうがいい。ロングトーンや長めのノートでは「あーーー」と長音を書いたほうがいい。書かないと途中で声が切れたり発音が鈍ったりする。

「せかいでいちばんおひめさま」とうたわせるなら「せかーーーいでー、いっちーばんおひめーさーんまー」くらい書いたほうがいい。

読点「、」を適切に挿入する

フレーズが分かれるときには句読点を入れましょう。歌声合成ソフトで空間を開ける部分を「、」で表現する。これは他の歌声合成ソフトではまず意識したことない部分かもしれない。UTAU民に向けて言うなら「Rノートと同じ位置に入れろ」ですね。

句読点が入っていないと、何もないはずの空間にもよくわからない音が入っちゃったりします。

子音単体ノートを適切に挿入する

子音単体音は基本的にSeirenVoice側で勝手に適用してくれます。「読み」欄に一部カタカナが混ざってると思いますが、そこでは母音が脱落して子音だけになっていたり、無声化していたりします。

適切に入れておきましょう。

耳で聞いたとおりに文字化するのが重要
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