SynthesizerV Studio Proの日本語女声音源「Saki」(フル版)を入手したので使ってみた感想を書いていきます。
え? Sakiはまだ発売されてないって? 台湾では15日とかに発売されてたのでそっちで買ったのだよ。AHSプレゼント企画は外れたよ。
Saki
SynthV Proとして最初に発売された日本語女声音源。声質は中性的。創聖のアクエリオンとか、鳥の詩とか、残酷な天使のテーゼとかが似合うタイプの声。
価格は6000円~1万ちょい。機能制限ありのLite版はSynthV Proエディターに付属しているから、他の音源だけ買った人じゃなければLite版が使える。
声質
多分、アニソンカバー勢やおっほい曲好きの人にはかなり使いやすいというか、いい感じに曲に合う声だと思う。上で挙げた似合いそうな曲もそこそこ古いでしょ。
逆にボカロ曲っぽいボカロ曲にはそんなに合わない。要するに萌え系の声ではない。
中性的なので、低音でジェンダーも男寄りにしてやると結構上手に男声になってくれる。そういう用途で使う人はまずいないと思うけども。
中高音域の「あ」のノートの抜けがだーいぶいいので、曲を作るときはここぞというところで中高音域の「あ」のロングトーンとか使うと映えると思う。
調声
SynthV Proエディターを持っていれば、自動でピッチを書いてくれる自動調整機能が使えるが、曲全体に掛けると破綻することがあるので、少し早めのテンポの曲で、フレーズ末のロングトーンだけに掛けるのがおすすめ。ビブラートを結構上手に描いてくれる。
SynthV Proで自動調声。
苦手な曲歌わせるとそこそこの惨事になる。
音源はSaki。 pic.twitter.com/gao72FmyAW
— くろ州(読み:くろす)=洲じゃないよ (@kM4osM_96s) July 18, 2020
手書きでのピッチ調声は音源にかかわらずVOCALOIDやCeVIOと同じくらいの操作感でできる。
パラメーター
声のハリ具合をコントロールするテンションパラメーターは真ん中ちょい下をボーダーとして、下げるとささやき上げると張り上げるようになる。
ボーダーを上に超えると、そこからは強さがあまり変わらないので、もうちょっと上方面に拡張してくれないかなとは思う。
ボーダーを下に超えると、結構息っぽい声になるので、必要に応じてブレスパラメーターで域成分を削ってやればいいと思う。
ジェンダーパラメーターはかなり激しく効く。ちょっと動かしただけでも声がかなり変わるので、思ったのの1/2くらいでとどめておくのがよさそう。