SynthVの新型ソフトがそろそろ出るという情報は前からあったんですが、今日、AHSが「SynthesizerV Studio Proを近々発売するよう」と発表しました。お値段は通常版がだいたい1万円。
Proは波形接続と機械学習のハイブリッド歌声合成ソフトらしい。具体的にどんなものかは不明。デフォルト音源として日本語女声音源?のSaki簡易版が付属する。
現時点で出る予定がある音源キャラは、Saki、琴葉姉妹、小春六花。AHSが販売を手伝うということは、もしかしたらそこらへんのヨドバシカメラとかの店頭にSynthVパケ版が並ぶのかも。
詳しい内容は今日8時のAHS生放送で色々話が出ると思うので、この記事は会見を見ながら追記していきます。よろしくね。
ここから追記
SynthesizerV Studio Proの機能
SynthesizerV Studio ProはSynthVの新型ソフト。GUIはかなーりシックな感じですね。ダークモードは良いぞ。
※24分半くらい
波形表示があるの、最近の歌声合成ソフトっぽくて良いですね。
※26分くらい
デフォルトで付属している日本語女声音源「Saki」の声は萌え萌え過ぎない、どちらかというと若々しいが若干トラディショナルな感じの伸びのある声。多分汎用性が高い。
※27分
自動調整機能があります。勝手にしゃくりやビブラートがついたりする。気に入らない部分が出てくれば手で直せばOK。
既存の歌声合成ソフトと比べ、味付けが濃いめ。今までのソフトはそんなに激しくは調整しなかったんですよね。
ピッチカーブの描き方は手書き(フリーハンド)か、UTAUのような制御点方式。UTAUの人にもCeVIOの人にも優しい(CeVIOの人は知らない)。
ノートの発音は「ノートプロパティ」でいじります。これはSynthVにもありましたね。
※31分くらい
調声パラメーターは今まで通り普通に多め。制御点方式でパラメーターを書く当たりはWeb版SynthVっぽさもある。
新エンジンの機能
・ライブレンダリングシステム
再生中に編集できるし、編集中に再生できる=速い。なんか、ピアノロールが見えてるところだけ合成してみたりするらしい。
・機械学習2段がけ
「DNNを使って少ない録音データで高品質」というのがSynthVの特徴の一つですが、第2世代は、機械学習エンジン2回がけで品質向上を図っているとのこと。
後段の機械学習エンジンはタイミングや声色、息成分を修正するのに使っているらしい。
※45分半から比較
息成分の滑らかさというか、解像度が上がった感じがする。
細かい情報
・Web版SynthV、そのうち音源増えるって
・音源インストーラー、OSに関係なくGUIにD&Dするとインストールできるようにするって
・アップデートのファイルを小さくできるので、アプデのときに毎度でかいファイルをDLする必要はないらしい
・スクリプト機能:プラグイン追加できるって。LuaとかJavaScriptに対応しているので、V5でJobPluginが作りたかった人にもお勧めできる。
製品としてのStudio Pro
内部の機能は分かった。次は製品としてのStudio Proのお話を見ていきましょう。
AHSが発売する製品としては、
の四つ。琴葉セットを除いてパケ版とDL版がある。
初回限定版とかAHSユーザー優待やクロスグレード版もあったりして、最大で半額まで割引が利く。
予約は既に始まっているし、そのうちAmazonやヨドバシでも取り扱いが始まる。
これまでSynthVの有料ライセンスは台湾Animenが売っていたんですが、ぶっちゃけ台湾や中国以外からは日所寿に買いにくかったので、国内の販売店で買えるの超便利。
Q&A
・無料版SynthVで新音源たちは使える?
使える=音源だけ買っても歌わせられる。
・エディタだけ買っても歌わせられる?
デフォルト音源Saki(簡易版)がついてるので歌わせられる。
・初回優待版はDLある?
パケ版のみ。
・Saki簡易版で自動調声機能使える?
簡易版では無理。フル版買ってね。
・EleanorとかはProで使える?
使えない。残念。
・全製品欲しいときはどうやって買う?
スターターパック+音源1個(音源引き換えクーポンがついてくるので、それで音源もう1個もらえる)
・サポートは?
AHSがやってくれるらしい。Linuxの担当はDreamtonics担当。
・SynthesizerV Studio Basic(無料版)と既存のSynthVは同じ?
違うもの。Proの簡易版がBasicで、これまでのエディタとは別物。これまであった機能は全部あるとのこと。
・VST対応は?
そのうちやります。
・VSQX読み込める?
できる。