ちょっと前にSynthV Studio Proが出たばっかりなのに、AI歌声合成に対応した「Synthesizer V AI」が2021年第1四半期に出るらしいぞ! 開発スピード鬼か。
Synthesizer V AI
SynthV AIは、SynthV ProのエディターほぼそのままにAI歌声合成音源に対応したバージョン。ノートと歌詞を打ち込めばAIが勝手に人間っぽく歌ってくれる。
素片接続音源を読み込めば素片接続、AI音源を読み込めばAIで歌声を合成できるんだと思う。
Sakiのデモ音声がこちら。
AIシンガーだ……。
ProからAIへのアプデは無料。SakiユーザーならSaki AIへのアプデも(期間限定で)無料。
SynthV AIのいいところ
普通にAIシンガーのいいところを持っているところに加えて、SynthV AI特有のいいところもある。
DAW上で使えるAIシンガー
おそらくオリジナル曲勢が一番ほしかった機能。SynthVはもともとDAW上でも動くが、SynthV AIもDAW上で動く。
しかも合成スピードの速い「ライト版」を使えば(どの程度かは分からないけど)サクサク作曲中に音を確認しながら編集できる。強い。
商用利用できるAIシンガー(Saki)
Sakiに限っては従来通り商用利用もできるらしい。無断で商用利用していいAIシンガーってもしかして初?
って思ったら、一応SinsyのDNN謡子さんは商用利用を明確に禁止してなかった。
GUIがあってDAW上で使えて商用利用可能なAIシンガーがかなり使いやすいのは確かだと思う。
声質パラメーターもそのうちいじれるようにするらしい
AIシンガーも有声/無声やなんやの声質パラメーターいじれるのか? って思ったけど、それは“まだ”らしい。そのうちいじれるようになればかなり強い。
<以下AHS生放送を見ながら追記>
SynthV AIはまだCUIの段階。小春六花の制作もまだなので声もまだ出せない。
・AI機能は、Pro版にもBasic版にも搭載される。
・Basicは音声のクオリティがちょっと下がる。
・無声音分離機能も使えるようになっている。
・一通りの機能はAIに載せる。
・SynthV AIはほぼリアルタイムで合成できる。
・ただしそこそこのCPU性能が必要になる。
・ライトモードを使えば処理が軽くなる。
・素辺接続音源とAI音源は別パケで大体同じ値段になる見込み(セットもできるしセールもするだろう)
・Saki AIのLite版(無料で配る簡易版)もある。
・Saki AI Liteは表現力がちょっと落ちる。
・SynthV AIエディタの無料版も無償提供する。
AIの弱点とSynthV AIの意義
・今のAIシンガーは万能じゃない
・たまに音痴になるし、発音できない音もある
・音域が高すぎたり低すぎたりすると歌わない
・だから、今までの素辺接続の音源で補えばいい
・人っぽい声なら人が歌えばいいという声もNEUTRINOの反応の中にはあった
・だからこそ、素辺接続の需要もある
・素辺接続の弱点をAIで埋めることもできる
→曲作りツールの選択肢になってくれたらいいなぁ
その他
・ゲンブ、AHSが日本で発売
・AI音源、他にも作ってるものある
質疑応答
・平行四界音源も売る予定
・琴葉姉妹のAI化については一応エーアイさんと話はしている