SynthVには最初からデスクトップ版がありましたが、1月1日にChrome上で動くWeb版SynthVが公開されましたね。最近このブログでカラムを使えるようになったので、仕様比較をやってみようと思います。
仕様比較
プラットフォーム
デスクトップ版
・Windows
・Mac OS
・Linux
Web版
・Chrome(Ver.77以降)

デスクトップ版はWindows、Mac OS、Windowsで動きますね。Macで普通に動くクオリティーの高い歌声合成ソフトは珍しいので結構需要はあると思います。Linuxでまともに動く歌声合成ソフトとなるとほぼSynthV一択ですね。

Web版はChromeさえインストールされていればWindowsでもMac OSでもスマホでも動く……かと思いきや、Android OSやiOSでは動かないっぽくて、ちょっと残念。
ノート/歌詞編集機能
デスクトップ版
・鉛筆ツールでノート書き込み
・矢印ツールで移動/伸縮
・歌詞の流し込み対応
・発音記号入力対応
・ノートプロパティー編集機能アリ
Web版
・ダブルクリックでノート書き込み
・ドラッグアンドドロップで移動/伸縮
・歌詞の流し込み非対応
・発音記号入力非対応
・ノートプロパティー編集機能ナシ

Web版は基本「お試しシステム」なので、機能はいろいろそぎ落とされてますね。

Web版にはノートプロパティー編集機能がないけど、ビブラートは「Vibrato Envelope」パラメーターでコントロールできるよ。ピッチトランシジョンのタイミングや深さが設定できないので、常にオーバーシュートがかかっている状態になるね。
パラメーター
デスクトップ版
・操作は手描き方式(C型)
・基本の7個
・グロウルエフェクト
Web版
・操作は制御点方式(U型)
・基本の7個

デスクトップ版のパラメーターは基本的に手描きで直接描きます。Web版の場合は制御点を打って動かす方式になっており、操作性は結構違います。

基本のパラメーターはいずれも7種で同じ。Pitch Deviation/Vibrato Envelope/Loudness/Tension/Breathiness/Voicing/Gender。
読み込み/書き出し
デスクトップ版
・シーケンス読み込みアリ
・音声読み込みアリ
・シーケンス書き出しアリ
・音声書き出しアリ
Web版
・シーケンス読み込みアリ
・音声読み込みナシ
・シーケンス書き出しナシ
・音声書き出しナシ

デスクトップ版はVOCALOIDやUTAU、CeVIO、Sharpkeyなどのシーケンスやオケなどが読み込めますが、Web版の場合はSynthVのS5Pファイルの読み込みにのみ対応しています。

デスクトップ版はMIDIやS5P、WAVなどの書き込みができるけど、Web版には書き出し機能がないので、音声を保存したい場合は音声/動画キャプチャーソフトを使って録るしかない。