歌ボ→SynthV琴葉姉妹、機能対応表(イメージ)

その他歌声合成

さて、今日(7月30日)にSynthesizer V Studio Pro用音源「琴葉茜・葵」がとうとう発売されましたね。

SynthV琴葉姉妹は、歌ボ勢やSynthV勢などの既存ユーザーに加え、「琴葉姉妹を歌わせたかったんだけど歌ボは難しくて……」って思っていた人も買っているんじゃないかと思います。

今回は、歌ボとSynthVの機能を比較して、似た効果を持つものを対応表にしてみました

表といっても図表ではないけどそこは我慢してください。

VOOICEROID2琴葉姉妹とSynthV琴葉姉妹

今回比較するのは、VOICEROID2の琴葉姉妹とSynthVの琴葉姉妹です。

基本的にはKotonoSyncを使って音声のベースを作り、KotonoToneで整え、VocalShifterで調声するという(たぶん)割と一般的な方法とSynthVを比較していきます。

SynthVはVOICEROID+VocalShifterと思え。

マスタータブ

VOICEROID2のマスタータブは、SynthVでいうところの「設定パネル」になります。

SynthVのGUIの右端にあるアイコン一覧(←)の中からアイコンをクリックすると設定パネルが開きます。

【VOICEROID2】
・音量

【SynthV】
・マスターゲイン

全体的な音声の速さは「テンポ」で指定。高さや抑揚、ポーズは楽譜で書くので全体設定としてはありません。

他にも音声の設定なんかがSynthVにはあるが、調声とは直接関係しない。

ボイスタブ

ボイスタブに対応するのは「歌声パネル🎤」です。

【VOICEROID2】
・音量
・スタイル

【SynthV】
・ラウドネス
・テンション

音量→ラウドネス(音の大きさ)はOK。

スタイルとテンションは、まったく別の機能ですが、実際の使いどころは似ているため対応としています。

歌ボの皆さんは、スタイルを使って歌声の大まかなキャラクターを決めていますよね。デフォルトの「喜び」、強めに歌わせたいときは「怒り」、弱く歌わせたいときは「悲しみ」を使うといった風に。もちろんそれ以外の使い道はあると思いますが。

SynthVの場合は、歌声の強弱を「テンション」というパラメーターで作っていきます。テンションを上げれば力強く、下げれば弱弱しく歌うわけです。

自分好みの声が作れたら、プリセットとして保存できるのもVOICEROID2と同じですね。テンションの他、「ジェンダー」パラメーター(上げると男っぽく、下げると萌え萌えになる)も使いながら、「これが茜/葵だ!」という設定を探して、プリセットとして保存しておきましょう。

フレーズタブ

フレーズタブと対応するのはピアノロール+パラメーターパネルです。ここで細かい作りこみを行います。

【VOICEROID2】
・アクセント
・音量
・高さ
・抑揚

【SynthV】
・しいて言えばピッチベンド
・ラウドネス/テンション
・ピッチベンド
・しいて言えばピッチベンド

アクセント、高さ、抑揚はいずれも音の高さに関係するパラメーターなので、どうしても全部ピッチベンドになります。

逆にピッチベンドだけいじればこの辺はクリア。KotonoSyncとかだとアクセントや抑揚はそもそも使わなかったりしますよね。

歌声の強弱はラウドネスやテンションで作りましょう。個人的にはテンションで強弱を作って、ラウドネスで音量を補正するのがおすすめです。

この他、SynthVには

・ビブラートエンベロープ(ビブラートの振幅)
・ブレス(息成分の量)
・有声/無声(息成分とそれ以外の比率)
・ジェンダー

などのパラメーターがあります。VocalShifterに類似のパラメーターがありますね。

ピアノロールは基本的にVocalShifterだと思っておけばOK。SynthVは、VOICEROID2とVocalShifterがくっついたものと考えればそんなに感覚的な違いはないはず。ボタンの位置が違うくらいしか差がない(過言)。

【VocalShifter】
・PIT
・FRM(フォルマント)
・VOL
・DYN
・TIME
・BRE

【SynthV】
・ピッチベンド
・ジェンダー
・ラウドネス
・該当なし
・(後述)
・ブレス

単語タブ

単語タブに対応するのは「辞書パネル📕」です。これはほぼ全く同じ機能で、「単語の読みをストックする」ためのものです。

その他

他にもいろいろあります。

SynthVの「ノートプロパティパネル」は、VOICEROID2と対応するものではないですが、さまざまな機能があります。

・ピッチ遷移
ピッチの移り変わりの長さやタイミング
・ビブラート
VocalShifterのビブラート付加と同じ
・音素
VocalShifterのTMGと働きは似ている
・表現グループ
音が気に入らないときにサンプルを差し替えて音素ガチャが引ける

こんな感じ。

ピアノロールで打ち込み、歌声パネルでプリセットを選び、ピアノロールで調声する」という流れは「VOCALOIDでVSQXを作り、KotonoSyncで設定&合成、(KotonoToneは飛ばして)VocalShifterで調声する」のとそんなに変わらないぞ。
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