歌声合成ソフトユーザーのための「Wacom One」(液タブ)レビュー

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液タブというと、イラストレーターやデザイナーが使うものという印象がある人も多いと思いますが、歌声合成ソフトしか使わない私のような人間でも、液タブはあると普通に便利です。

今回、ワコムの安液タブ「Wacom One」を買ったので、歌声合成ソフトユーザー/DTMER目線でレビューしようと思います。

Wacom One

「ワコム オネ」じゃないよ。13.3型(読み取り範囲296mm×166mm)のフルHD液タブ。価格は税込みで4万2000円くらい。液タブとしてはかなり安い。

Wacom One 液晶ペンタブレット 13| Wacom
Wacom Oneはこれからデジタルイラストやマンガ、写真・動画編集に挑戦したい人のための、エントリー向け液晶ペンタブレット。クリエイティブ作業だけでなく、アイデアスケッチやメモにも便利です。

私はこれをデスクトップPCのメインディスプレイとして使っています。どうせ同じ値段でディスプレイ買うなら機能が多いほうがいいと思って液タブにした。

前まで使っていた中国メーカーの液タブ「XP-Pen Artist12」が寿命を迎えたので買い換えました。

サイズ

13.3型なので、画面自体は小さめのノーパソくらいですかね? A4が297mm×210mmなので、それくらいのイメージですね。A4って結構デカいのだ。

今までは12型(256mm×144mm)の液タブを使ってたんですが、それでも特に小さい感じはない。

ゆうてDTMやってて13インチ分も手を動かす場面は特にないので問題はありません。逆に大きすぎると手も大きく動かさないといけないので疲れたりします。

書き心地

基本さらっさらで、たまに若干引っかかる感じがあるくらいの書き心地。XP-Penはかなりさらっさら。この辺は好みだし、ペン先やフィルムを変えればどうにでもなる。

ちなみに、三菱鉛筆の高級ブランド鉛筆「Hi-Uni」とコラボしためっちゃ鉛筆な専用ペン(4000くらい)もあって、見た目も香りもよくて作業中気分がよいのでお勧めです。かわいい。

歌声合成ユーザー的な使いどころ

ピッチをはじめとするパラメーターを手描きするのにとても良いです。マウスでやるより50倍速い。特に、ピッチカーブを直接編集するタイプの歌声合成ソフトなら、マジで見たまんま紙に書くようにピッチカーブを描けます。

↑液タブでピッチを描いている様子

液タブと相性がいいのは、VOCALOID以外の歌声合成ソフトですね。

ピッチカーブを直接手書きできるCeVIO、UTAU、SynthV、NEUTRINO、PiaproStudio NT、DeepVocalあたりは気分よく作業できます。

VOCALOIDは液タブ使えなくもないんですが、そもそもピッチカーブを直接編集できるタイプではないし、液タブでPITを描こうとすると、一回水平方向にちょっとドラッグしてからじゃないとうまく反応しない謎仕様があって、すっと描けないんですよね。

歌声合成ソフト以外では、VocalShifterやAuto-Tuneといったピッチ・タイミング補正ツールを使う時に役立ちます。こちらもピッチやタイミングをグラフィカルに見たまんまいじれるので作業スピードがあがるしきれいな曲線が描ける。

↑液タブでAuto-Tune操作

なお、DAWを操作するときは別にあんまり液タブを使うことはないです。オートメーションを描くのには使えるが、フェーダーやノブをいじろうとすると動きが雑すぎる。

ちょっと残念ポイント

Wacom Oneの残念ポイントはケーブルまわりですかね。とりあえず短い。そして液タブから出るケーブルが正面向かって左側にしか出せないので、PC本体より左に置くのが難しい(セッティングに制限がかかる)。あと外部電源が必要なのでまた取り回しに制限がかかる。

もう一つはキーがないところですね。液タブ本体に自由にショートカットを割り当てられる物理キーが付いた製品は多いですが、Wacom Oneは素のディスプレイなだけなのでキーはついていない。

なので、基本的には左手デバイスが欲しい。再生ボタン、CTRL+ZCTRL+YCTRL+Sくらいあればかなり幸せになれる。

XP-Penとの違い

ここまでで何回か出てきているXP-Penというのは中国メーカーの安い液タブ。12型フルHDで2万2000円。中華液タブの中では比較的評判がいいほうじゃないかと思います。4万ちょっと出すと15型のが買える。

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XP-PEN Artist12液タブ、持ち運びに便利なボディーに11.6インチの作業エリア。こでも手軽に使える抜群の携帯性を備えています。カスタマイズしたショートカットキーとタッチパッドを活用して キャンバス上で描く際に、描画範囲の拡大縮小、描画ポイントの操作などが簡単にできます。また、ワークフローの最適化によって貴方...

XP-Penには上で書いたような残念ポイントはない。むしろXP-Penに慣れているから↑の残念ポイントが浮かび上がってきたというか。

ただ、安定感と安心感はけた違いですよね。Wacomなら買うときに「品質大丈夫かな?」って悩む必要がないが、XP-Penだといろんなレビューを見て安心感を得る以外に方法がない。

で、実際のところいくらか当たりはずれはあるようだし、私が使ってたのも割と寿命は短かったので、Wacom Oneが買える予算があるならXP-Penをわざわざ選ぶ理由は特にない。

使ってみるとドライバの安定感がいまいちで、電源をつけるたびに画面の色や向きが変わったり、寿命が近づくと古びたVHSみたいに画面がずれたりグレースケールになったりする。

飽きるかもしれないしすぐ使わなくなるかもしれないくらいの人ならおすすめ。

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