Webブラウザで動くSynthVが出たぞ?

その他歌声合成

SynthVはTP版(めっちゃ久しぶりに書いた)が2018年夏にリリースされ、すでに1年ちょっと経ちました。その間、中国語5音源、日本語2音源、英語1音源のたぶん合計8音源が出ましたね。

そんなSynthVに「Web版」が登場しました。なんやて?

Web Synthesizer V | Synthesizer V - Official Website
Announcing Web Synthesizer V

Web版SynthV

Kanruさんが数日前からイミシンな音声デモを公開したりなんだりしていましたが、2020年1月1日午前0時0分に情報公開が来ましたね。この記事の原稿は年越す前に下書きして年越してから清書しました。忙しいんやが。

発表されたのはWeb版SynthV。Webブラウザ上で動く歌声合成シリーズに新顔です。

動作環境

基本的にChromeの最新版が必要です。普通のFirefoxやIE、EdgeなどではそもそもEditorが表示されませんので、Ver77以降のChromeを使いましょう。

FirefoxでURLを開くとこうなる。

なお、手元で試してみたところ、Android版のChromeでは動かなかった。私のスマホのせいかもしれないので動作報告を探してみます。

エディター

使える言語は日本語。パラメーターをはじめ、機能はデスクトップ版に若干劣るところはあるが、普通に使える。MIDIやS5Pなどのシーケンスをアップロードして歌わせることもできる。

Chromeで開いて、Editorを全画面表示にすると、結構広々と画面を使える

音声ダウンロードボタンは見当たらないので基本的にはSynthVを布教するときに「インストールしなくても試せるよ!」的な感じで触ってもらうというのがいいんじゃないだろうか。公式見解としても「本格的な使用はデスクトップ版で」といっている。

パラメーターは一通りそろっている。描き方があまりに独特でビビった。パラメーターを表示しているパネルの書き込みたい位置でダブルクリックすると制御点が打ち込まれる仕様。D&Dで移動して調整しましょう。

音声

この音源が誰かわからないですが、少なくともレンリではないっぽい。結構ニュートラル。

歌詞入力はひらがな・ローマ字には対応しているのを確認しました。1ノートに複数モーラ書き込んでも歌ってくれるのはデスクトップ版と一緒。

次世代SynthVは?

次世代のSynthVを作ってる的な発言は誰かがいつかどこかでやってたと思いますが、Web版SynthVは2代目ではないらしい。2代目がWebブラウザで動くアプリになるわけでもないらしい。

2代目がどんな形になるかはまだ分からないですが、Web版もその大きな布石にはなるということなので期待しておきましょう。

Web版だと何がいい?

Webブラウザで動くということは、WindowsでもMac OSでもLinuxでもAndroidやiOSでも、Chromeさえ動けば使えるというところ。何なら他人んちのPCでも勝手にサイトにアクセスするだけで使えちゃう

現状スマホではうまくいかなかったが、あいぽんやiPadでそこそこの品質の歌声合成ができるとなればこれは非常に良いことです。最近ではPCを持たない若者も増える中、スマホで創作活動をするという人もいるようなので、今後のことも考えると、「スマホで使える」というのは今後結構重要になってくると思う。

お試しアプリのためシーケンスや音声の保存はできないが、それができれば、SinsyやRenoid Playerといったブラウザ系歌声合成よりもモダンで使いやすいマルチプラットフォーム歌声合成アプリになれるので、結構発展性のある内容だったりする。

2020年1発目は「Web版SynthV」
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